2018年夏、昔の絵を頂いた。

高校から描き溜めた作品の一部

 

私の御世話になった児童福祉施設の子

私の20初期の絵です。

昔の同級生から、この絵を説明してという事で、ラインで説明しました。

曰く「長い首は、この子の通ってきた時間です、きりりとした顔が、意志の強さと生への誓いを著し

バラは、強い愛なのでしょうか‥

しかし、誰がどう解釈しても、自由なのも、絵です。

この絵も、2021,3月に、徳島のお店に、飾ってもらえることに決まりました。

出来るだけたくさんの人の、お話の、種になってほしいと思います。

どんな花が咲き、どんな実がなるか。

出来れば迷惑をかけて帰って来る等という事が無いようにと、祈ってます。

大昔に描いた、秘密と題したF4号の油絵

 

二十歳過ぎの大昔の東京銀座「長谷川画廊」での個展の作

下記に、解説をします

 

このモデル達は、孤児たちです。

一部屋に数人ずつ、仲良く暮らしていますが、「秘密」と題して、仲良しの三人の少女が、内緒事をしているところです。

 この絵の世界自体は、窓の外も、心にしか存在しないイメージの世界です。

 

 これについて、1つ断っておきたいことがあります。

 

子供も全く教えていないのにアート関係の世界に入っていっているからで、あのまま黙っておきたくないからです。

 

この絵について、高校の元先生から、幼稚なクレームがつけられたのですが、

「この部屋は何階か?何階にしろ風景が正確ではない」

と言うクレームです。

この常楽園と言う施設の2階の部屋の前には、同じ二階の住宅があります。

窓は、昔の鉄製のペンキ塗りのガラス戸で、アルミサッシではなくかなり頑丈で重く、桟は細身です。

カーテンは風で外に流れていますが、日曜日の午後の一幕ですね。

高校のその先生は、この絵で、何を知りたかったか、感じたかったかと言うと、

「何階の部屋で机がどうなのか、こちらの子供が空中に浮いてるんじゃないのか?」

ただそれだけでした‥。

普通の学校の先生の限界がここにあります。

この時は、20代で、東京に来て貸しアトリエで自分でモデルを安く探してきて描かしてもらったり、造形大の生徒に研究書物をもらったり、新橋画材の画商様にご協力をいただき、名取明徳先生に通い弟子をさせてもらったりした時分です。

安画家と、店舗の壁画イラストレーターとしても、ちゃんと1週間の期間で大きい壁一面を仕上げお客様に評価をいただいてるプロで、有名漫画雑誌の挿絵コンクールで優勝し挿絵画家もしていました。

 

64になる今でも、アート関係を目指す子供のデッサン授業は、ありきたりの教え方はしません。

 

この絵のこちらの子は「真由美」でちゃんと床に足をつけてます。

 

この真由美がハモニカを吹いている絵があり、東京の農林省の職員様がお買い上げくださいましたが、これは四角い椅子も、床も真由美も完全に不安定に浮かんでいます。

ノスタルジーで懐かしくてはかない少女の心の中を表現しています。

これについては、先生は文句言い放題でしたが、無視です。

元々私は、学校推薦の良い子ではなかったし、誰かに認めてほしくて描いてないからですね。

唯描きたくて描き、描かなくても大丈夫になったから描くのをやめただけです。

 

それから、この机は引き出しがそのまま足の低い机で、一人ひとつづつ支給されています。

仲良しは並んで机をくっつけてたりするし、一人が好きな子は、好きなところに置いてます。

多分孤立する子もいますが、特に仲間外れはありません。

窓の外の見え方、遠近法の正確さが気になりますか?実は物凄く正確です。

しかし、外の景色はイメージの世界です。

隣の二階の洗濯物が必要ですかね、地面の三輪車放置されてるのを描いてほしい?

「fsh」の絵は、そんなもの描きたくないので描かない。

 

人は、感性を、置き忘れては、いけないのです。

 

其れで、以下のような話になりました。

 

★昔、絵に理解のない高齢の男性から、いわれのない幼稚な中傷を受けた絵でした、私の20くらいにかいた絵ではありますが、外の風景がおかしい、部屋の位置がおかしい、机がおかしい手前の少女の立ち方がおかしいという批判です。

高校美術の教師から話を聞いて、受け売りだと思いますが、得意げにせせら笑いながら言い放って、得意げでしたので、黙っていました。

私は、名西高校美術科では、彫刻科専攻です、理由は、油絵授業の最初に教授が言った事です。

「私はこの色を出すために、バケツ一杯の絵の具を削り落としては塗り上げた」。

 教授の絵を見ました、無駄な線、無駄な塗り重ね、生きてない色使い、これが、バケツ一杯の試行錯誤の結果‼

 学ぶに足りない事は、高校新入生の私でもすぐわかりました。

 それで、本屋に行き、研究書を立ち読みで、数カ月がんばって、独学しました。

 この一連の絵の時は、十八から二十歳そこそこまでの物で、普通のちゃんとした技法で、特別難しい技法を使用はしていませんが、絵の具を描き捨てては塗り込む無駄な厚化粧をする位なら、破り捨てて描き直します。

 色の先生は、ゴッホ同様、フェルメールです。

  

 この個展作の後、親しい女性友達から芸大の技法関係の書物をもらい、本格的透明技法を勉強し、友達の妹が、一面空だけの空間で崩壊する白い部屋から解き放たれる絵、その姉をモデルとして夜の海に鏡向かいに黒いドレスに身を包んで座っているドッペレウゲンガーの出会いのような絵、光に溶け込むような同じモデルの絵、私の居た施設で常楽園の少女をモデルに描いたシュールリアルの状景画二枚、夜の海をバックの宙に浮く女の絵、これら数枚の絵は、東京銀座の帝劇地下の画材屋で手に入れた、ベルギーなどの海外製の物凄く目の細かいキャンバスに、完全な透明技法で描いたものです。

 これらの透明技法の絵は、彫刻家になる時に全て預かると言い持ち逃げされてしまいました。

 いま、描いて描けない事は無いですが、使用する溶剤の細かい比率を忘れたので、復活するにはかなり時間かかるかもです。

 たぶん細かいだけでなく、上塗りの酸化防止剤もゴムのような粘度がある特別なキャンバスも手に入らないと思います。

 

 ただ、この写真の絵の技法はありきたりではありますが、たかが美術教師に足元見られるほど浅い思いで描いたものではありません。

 美術の大先生に行儀よく並んで、才能あり無しを気にしてるなんて、あホクサイ、その人たちはどうして絵が描きたいのでしょうね?なぜ絵を描くのでしょう‥

 

 その後、理解のある方で、飾って下さる方が、見つかりました、うれしいです。

 

追、この元高校教師の許せない事はもう一つあります。

  一枚の絵を、要らないので私にもっていってくれと筋違いな申し出をしてきましたが、いわゆる美術志望の生徒作品  

 で日本画でした     

 正直下手くそではありましたが、捨てるならなぜ持っているか?です。

  これからのがんばっている学生に、失礼だし、バカにし過ぎ。

  未熟な部分をほじくって何がしたいのかと思いました。

   こういう美術家に変な恨みがある人がいるのでしょうね。

 

 

 

 

 

      親を、亡くしたばかりの子

 

 

この絵の原作は、19の時に、制作したもので、

F10号キャンバスに、室内のスケッチ風に

普通のリアルな油絵でした。

それをもとに、東京での個展のため、

わざわざSサイズキャンバスに、

縮小、編集して仕上げたものです。

元の大きい方は、ある人に贈りました。

 

2019・8・20辻 海雄 記

 

この絵について

つい先日(2020年1月)、

この絵を飾って下さる方が、見つかりました

愛媛の方です

末永く愛されることを願います。

★この絵を飾って下さった方にお願いがあります。

出来れば、飾ってくださっている写真を、メールしてくださいませんか?

私の、井波彫刻としての人形は、欅、木曽ヒノキ、山桜などを使用して、鑿の仕上げだけで彫り上げられることがほとんどで、サンドペーパーなどの磨きは、塗り物以外全く使う事はありません。

つまり、基本的に彩色に頼ることが少なく、清澄な白木の魅力で魅せることを主としているのです。

ただ、アクセントとして、一つか二つ、自然の色として象嵌で表現することは、あります。

余り色を使いすぎると、華やかさと引き換えに、軽くて嘘っぽく感じるからです。

澄んだ空気の中で、繊細な表現が出来たらいいなと思います。

 

左右の花は、夫婦です。

小さいつぼみは、子どもたち

枝は、いわば、その生きている証。

過去、現在、未来

 

春を呼ぶ、小さい梅の小枝をパネルにしました。

 

数種の木を、象嵌し、彫りだすのは

 

顔料による彩色を避け、純を、守りたいからです。

 

 

 

この数種類の色味の違う木を

単なる象嵌でなく、組木彫刻

技法として完成させる方法も

私が、進めようとしている技法です。

この技法は、古くから、お寺の唐様などに

使用されている技法を、地色の違う木を

何種か組み合わせる、応用技法です。

 

さらに、もうすこし進めた、応用シリーズを考えています。

この作品も、飾って下さるお店が、見つかりました!

 

                            布袋さま

     (日本産の山桜) 

 

海雄にとっての金太郎

 私にとって金太郎は、男の子女の子にかかわらず、獅子・龍・賢人・仙人・と同じ系列のものとして表現しています。

  

つまり、坂田金時氏ではなく、座敷童同様、聖獣等と同じ世界の存在で、縁起物ではなく、心を通わせる対称だったり、自己を見つめる鏡だったり、癒しの対象であってほしいという願いを込めてもいます。

                                          2017/11/21日記

 

 

 強がり金太郎

(目に黒柿象嵌)

 

 

 

疲れ知らずの好奇心の塊

 

何かを見つけては、喜んで

 

何かを見つけては怖がって強がって

 

一生懸命心を育んだ幼き日

 

       

 

 

        上向き金太郎

 

 

上を向いて空を望もう、希望あふれる明日が見えてくるから、そして、志を育もう

 

      

 

 

 

 

 

          金太郎立つ

 

 

腕白盛りになって、守るべきものを見出して、立ち上がり、知らないうちに心も体も強くなっていく。

大きく育てよ。

 

       

 

 

  木曽ヒノキ彫刻に宮絵師(安川如風氏)による彩色

 お雛様

 

凛々しく、清々しく、澄んだ、和の空気

色は、黒柿の象嵌に朱のみの木曽ヒノキ白木彫り

 

                                                                   

 

     真珠のネックレスの為に(2017/12発表辻海雄作

お母さんのお化粧箱を、こっそり、開けて、おめかしたり‥
田舎娘のくせに、真珠の首飾りのプレゼントに、慣れないお化粧なんぞ、したり、

皆さん、この頃のこと・・・覚えていらっしゃいますか?

  

 

寒さ厳しい折、かわいそうで、子供のカシミヤマフラーを、掛けてあげたら、うれしそうに見えるのは、

気のせいかな?

 

初恋

初恋は、多くは、幼いころですね。

ただ憧れるだけだったのではないでしょうか。